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 カチンコ

彩り河 / 1984年 日本  










【解説】

 幼い頃の父親の死に復讐の炎を燃やす天涯孤独の男が復讐を遂げるまでを、銀座のクラブのママとの愛を絡めて描くサスペンス。
 経済界の裏側と夜の銀座に渦巻くドロドロした人間模様とそこから起こる殺人事件を描いた、「わるいやつら」や「迷走地図」に通じる腹黒い連中ばかりが登場する作品。

 原作は、松本清張の銀座に集まる財界人の、闇の人間関係を背景に起こる、連続殺人事件を描く長編サスペンス『彩り河』。

 監督は、「天城越え」の三村晴彦。
 三村監督の意向により、原作より主要人物が若く設定され、人間関係も変更、夜の銀座の誘導係・田中譲二とふみ子の恋愛関係を軸にしたストーリーとなっている。ラストも異なる。
 残忍な描写+メロドラマというのが三村監督の作風なのだが、本作に限っては、松本清張作品のなかで失敗作の烙印をおされている。

 松本清張原作の「天城越え」に主演している平幹二朗が、出世競争に敗れて落ちぶれ、静かに復讐しようとする主人公を演じている。
 かつての愛人で、現在は銀座の高級クラブのママに収まっている女性を、やはり「天城越え」に出演し、最近は「佐賀のがばいばあちゃん」などに出演している吉行和子。
 やがて資金繰りに窮して自殺に追い込まれる主人公のかつてのライバルを夏八木勲。

 また、最近は、「亡国のイージス」などに主演したり、「ラスト サムライ」などの海外作品に多く出演している真田広之(当時23才)が、高級クラブがひしめく銀座で、各クラブと契約して、路上駐車車両の交通整理をする謎めいた青年ジョーを演じる。
 吉行和子演じるクラブ・ママが殺されて、その後釜に収まる、名取裕子演じる新しいクラブのママとメロドラマを繰り広げる。

 そして、三國連太郎が、表向きは、“人類信愛”をキャッチコピーに掲げる相互銀行社長で、表の顔とは裏腹に、裏ではクラブのママを囲い、実は“金の亡者”で悪どい闇金融を営む腹黒い偽善者を演じている。ハゲ頭が特徴の銀行家で、愛人と密会するときには、カツラを被って変装しているのが可笑しい。
 他に、渡瀬恒彦が、吉行和子演じるクラブ・ママの愛人の招待を探ろうとママの周りを嗅ぎ周り、平幹二朗演じる主人公に接近する怪しげな業界誌の記者を演じている。
 そして、米倉斉加年が、渡瀬恒彦演じる記者の雇い主である怪しげな業界誌の主宰者を演じ、石橋蓮司がクラブの支配人、根上淳が銀行家と結託している政治家と、胡散臭い一癖ありそうな個性派が揃った。

 タイトルの“彩り河”は、夜の街のネオンを表している。本当の河ではなく、夜の街を流す車のテ―ルライトがまるで河に浮かぶ灯りのように見えるところからきている。

【あらすじ】

 首都高速道路料金所職員の井川正治郎(平幹二朗)は、かつて東洋商産の取締役であったが、同期の高柳秀夫(夏八木勲)との派閥争いに敗れ退職した。
 井川は霞ケ関料金所で、東洋商産時代の愛人山口和子(吉行和子)を見かける。
 和子は、いまは銀座のクラブ・ムアンのママで、高柳(夏八木勲)を助手席に乗せていた。
 和子と高柳が帰宅すると下田忠雄(三國連太郎)という男が待っていた。
 下田は、実は昭明相互銀行社長で、和子は彼の愛人であった。
 下田は、“人類信愛”をモットーとする博愛主義者で通っているが、その陰には、寿永開発という名のトンネル会社が存在し、社長の立石恭輔(佐藤允)をあやつっていて、またその地位から政界の中枢との太いパイプも持っていた。
 ある時、下田の家でボヤ騒ぎがあり、夜の銀座で車の誘導係をする通称ジョーこと田中譲二(真田広之)が連行されるが…。

【キャスト】

真田広之(田中譲二)
名取裕子(増田ふみ子)
平幹二朗(井川正治郎)
米倉斉加年(清水四郎太)
夏八木勲(高柳秀夫)
根上淳(佐相宗一郎)
石橋蓮司(横内三郎)
佐藤允(立石恭輔)
中野誠也(並木誠一郎)
阿藤海(芳野刑事)
吉行和子(山口和子)
渡瀬恒彦(山越貞一)
三國連太郎(下田忠雄)
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【スタッフ】

監督: 三村晴彦
脚本: 野村芳太郎、三村晴彦
仲倉重郎、加藤泰
撮影: 花田三史
音楽: 鏑木創
美術: 横山豊
編集: 鶴田益一
録音: 田中進・松本隆司
助監督: 花輪金一
照明: 山ノ上実

上映時間: 125分



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category: 彩り河



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